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レンタル半段情

義父は堅実派

私の育った家庭は、日常生活はやたら質素なのに、
生活関連以外は、どんぶり勘定の、インフレ金銭感覚だった。
通常では考えられないような、ゼロが余計に並んでいることもあった。

実家を出て、金銭感覚は、ゼロがひとつ少なくなった。

消費物品や、無駄なものへの財布のヒモは、かなり固い。
義母は、「10万円のキャッシュを財布に入れて、心斎橋を歩くのが夢」と常々言っていた。
義母曰く、義父は番頭級だそうだ。
微々たるおつりをきっちり受け取るのは、セコイ、らしい。
チップやご祝儀は、財布が空になっても振舞うタイプの義母とは、対立していた。
私としては、義父寄り。
あればあるだけ使う、electric ac motorジャブジャブ感覚は性分に合わない。
100万円感覚は、10万円へと移行した。

さらに、仕事をし始めて、またゼロがひとつ減った。
10万円感覚から1万円へ。
年下の後輩から、「その服、素敵やね。4000円ぐらいした?」と、ため口で聞かれる。
10倍だとは、言えず、「もうちょっと上」とだけ答える。
そのうち、3万円以上の服は、滅多に買わなくなった。

実家の母からペルシャ絨毯をもらった。
姉と色違い。
値段を聞いて、ひっくり返った。
100分の1のキャッシュのほうが、有難かった???。
その絨毯は、今、くるくる丸めて寝室の隅っこで丸まっている。。
やっぱり、キャッシュのほうが、よかった????かも。
でも、自分で買わない、いや、買えないし、もらって、よかったかも。
姉は、普通に日常使いで使用している。

今では、かつての感覚は、ほとんど残っていない。
あれは、なんだったのか?
泡沫の夢?

最近、土日祝祭日特価品目当てに、ユニクロへ、よく行く。
ひょっとして、今後、ユニクロ以外で、服は買わないのだろうか?
考えるだけで、恐ろしい。
これからの人生は、どうなるのだろう。
さらに、デフレが進行していくのか。

何にお金をかけて、何を節約するのか。
何に時間をかけて、何を省略するのか。
考え方は、時の移ろいや状況に伴って、変化もある。
日本の栄枯衰退とも関わっているかも知れない。
金銭的負担をさほどかけずに、生活の質の向上、維持を目指したいものだ。
できれば、肉体的負担も、精神的負担も、削減を願う。
すっきり、贅肉のない、エコ人生になれば、嬉しいな。

自分にとって、大事なものは何か???よーく考えてみようと思う。
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